コロナ禍を乗り越え復活した読み聞かせは、おかげさまで3年目を迎えることができました。このように続いていけるのも、子どもたちによい本を伝えたいと願うボランティアさんたちの熱意のおかげです。1学期に読んでいただいた本を一部ご紹介いたします。今回は読み聞かせボランティアさんのコメント付きでおおくりします。2学期はどんな本を読んでいただけるのか楽しみです♪
(読み聞かせボランティアさんには沢山の素敵な本を紹介していただきました。読んでいただいた本をすべてお伝えできないことをお詫びいたします。)
『ちいちゃんのかげおくり』あまんきみこ/作 上野紀子/絵 この本は私の子供も、私も思い出深い本です。
幸せだった一つの家族の日常が戦争により引き裂かれます。幼子の視点を通じて、戦争を2度と起こしてはならないと感じさせます。
『パンふわふわ』彦坂有紀・もりといずみ/作 この本は実は0歳児以上を対象にした本です。小学生なら読んだ後で、本当のパンを食べて食感を確認しても楽しいかもしれません。
『おまたせクッキー』ハッチンス/作
お客が来るたび、クッキーの枚数が減っていく…いつ食べられるの?何枚食べられるの?とハラハラな展開です。
『いすがにげた』森山京 /作 スズキコージ/絵
まずは、いすは逃げないだろ、というツッコミから。けれど真剣に追いかけるおばあさん。後半は一転、ホロリとさせられるお話。
『むかしむかしとらねこは…』大島英太郎/作・絵 中国の昔話の再話です。
トラとネコの生態が上手くお話に活かされていて、最後には「なるほど〜」と納得させられます。少し長いお話ですが、子どもたちも興味深そうに聞いてくれました。
『どしゃぶり』おーなり由子/文 はたこうしろう/絵 雨が降ると気分が滅入りがちですが、この絵本を読むと次の雨の日が待ち遠しくなってきます。
『へいわってすてきだね』安里有生/詩 長谷川義史/絵 沖縄の小学一年生の男の子の純粋なことばがまさしく平和の真理だと思いました。戦後80年目に分かち合いたくて選びました。
『そらからふるものなんだっけ』岩田明子/文・絵 かみなりちゃんが「そらからふるもの」が思い出せず色々な似た言葉のものをふらせるところ(絵も面白くなっており楽しんで聞いてくれたように思います)
『オレンジいろのペンギン』葉祥明/絵・文 オレンジ色のジェイムズを通して、誰もが何か大切な役割を持ってこの世に生まれてきたことを忘れないでねというメッセージが伝えられます。
終わったあと感想を先生が子供に問いかけてくれましたが、本の感想はもちろん嬉しかったし、「また本を読んでほしい」と言ってくれた子供もいて嬉しく思いました。
『こんとあき』林明子/作 ぬいぐるみ(こん)のほころびを直してもらう為におばあちゃんのお家まで、小さな女の子(あき)とぬいぐるみ(こん)が旅をするお話。
お互いに思い合いながら旅をする素敵なお話です。
『とらとほしがき』パク・ジェヒョン/作 おおたけきよみ/訳 韓国で語り継がれてきた昔話で、作者のパク・ジェヒョンさんもおばあさまから繰り返し聞いた記憶を元にかかれています。
韓国の伝統的な美しさを表現するため絵や道具、描き方も工夫され、『民画』と呼ばれる韓国の伝統的な絵画の手法が用いられているそうです。
迫力があると同時にとてもユーモラスで、とくに主人公「とら」の表情がよいです。
「アイゴ」という韓国語がいろんな場面ででてくるのですが、「びっくりした気持ちや悲しい気持ち、
思わず出てしまう叫びやつぶやきを表す韓国の言葉」とのこと。
『どうぞのいす』香山美子/作 柿本幸造/絵 ちょっとした優しさと思いやりが、周りの人を幸せにすることを教えてくれる絵本です。『どうぞ』は幸せの連鎖を引き起こす素敵な言葉だと思います。
『じゃくちをあけると』しんぐうすすむ/作 この本は、水道から出た水にスプーンを当てたり、コップを当てたりすると、どうなるかを紹介しています。
ページをめくる度に、「知ってる、やったことある」という反応があり、読んでいて楽しかったです。
『にじいろのしまうま』こやま峰子/作 やなせたかし/絵 この本の絵はアンパンマンでお馴染みのやなせたかしさんが描いてます。絵とストーリーが感動的です。
ちょこちょこアンパンマンで出てくるキャラクターとほぼ似たような登場人物(かばお)なども出てくるので子ども受けもありました。